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【軍事情勢】韓国領内に「中国軍基地」が出現する日

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【軍事情勢】韓国領内に「中国軍基地」が出現する日

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 朝鮮戦争(1950~53年休戦)では、軍紀弛緩(しかん)もあり北朝鮮軍の奇襲を許した。初代大統領・李承晩(1875~1965年)はじめ韓国政府高官は逃げるため、漢江に架かる橋の爆破を命じた。橋上には避難民が大勢いて、500~800人が犠牲になった。対岸では、韓国軍主力の数師団が戦ってもいた。退路遮断を知った部隊も雪崩を打って戦線を放棄した。遺棄された大量の装甲車、火砲や弾薬を中国・北朝鮮両軍は接収し、継戦能力を高めた。

 北朝鮮の“英雄”のはずの後の国家主席・金日成(1912~94年)も米軍の猛反撃後、中国軍の将軍に指揮・統率を丸投げして中国領に逃亡。将軍にビンタを張られたとの説も残る。

 無慈悲はベトナムでの蛮行や漢江大橋爆破だけではない。朝鮮戦争では、恐怖におののく韓国軍も、狂気に走る北朝鮮軍も、ウン十万とも百数十万とも観測される無辜(むこ)の民を殺した。フランスの哲学者ミシェルド・モンテーニュ(1533~92年)曰(いわ)く-

 「臆病は残虐性の母である」

 自衛隊は韓国軍の文化を能(よ)く研究し、将来の集団的自衛権行使に備えねばならない。大儀な任務と思う。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS

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