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【フィギュア】真央、揺れる心 引退か続行か「ハーフハーフ」

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【フィギュア】真央、揺れる心 引退か続行か「ハーフハーフ」

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日本外国特派員協会で笑顔を見せて会見する浅田真央(まお)=2014年2月25日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)  ≪ソチ五輪 日本選手団帰国≫

 ソチ五輪で冬季としては長野大会の10個に次ぐ8個のメダルを獲得した日本選手団が2月25日、チャーター機で帰国した。フィギュアスケート女子でメダルを逃した浅田真央(まお、23)は、1人で日本外国特派員協会での会見に臨み、引退か現役続行かの進退について、「ハーフハーフ(半々)」と語り、揺れる心を吐露した。

 「前日のショートプログラム(SP)で気持ちがどん底になって、フリーは不安や恐怖心があった。それを乗り越えて最高の演技ができたのでうれしかった。本当は笑顔が良かったけど、泣いてしまった」

 SPで16位と出遅れ、フリーで自己最高点をマークした演技の直後に流した涙のわけを聞かれた浅田は、照れ笑いをしながら答えた。一方で、「最終的に目指していた演技はできたが、メダルを持って帰れず残念で悔しい」とも。

 これまでソチを「集大成」と位置づけ、今季限りでの引退を示唆していたが、「試合はもう一つ(3月にさいたま市で行われる世界選手権)残っている。そこで全国の皆さんに感謝の滑りをお見せしてから、自分の気持ちと向き合って考えていきたい」と、改めて保留。「割合は?」と重ねて問われると、「うーん。今のところハーフハーフぐらい」と、苦笑いした。

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗(もり・よしろう)元首相が「あの子、大事なときは必ず転ぶ」などと発言したことには、「失敗したくてしているわけではない。それは違うのかなと思った」とチクリ。それでも、「森さんも今は発言を後悔してるんじゃないかな」と笑顔。最後に、「五輪でいろんな感情を味わった。悔しさも喜びも。今まで以上に充実していた」と締めくくった。

 ≪羽生「五輪チャンピオンらしく強くなる」≫

 日本選手団のメダリストらが2月25日、都内で記者会見し、フィギュアスケートで日本男子初の優勝を遂げた羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手(19)は「こうやって胸に金メダルをかけて帰ってこられて誇らしく思う。これから五輪チャンピオンらしい強いスケーターになれるよう、精いっぱい頑張る」と、引き締まった表情で話した。

 仙台市出身の羽生は日本オリンピック委員会(JOC)から支給される報奨金300万円の使い道について「震災(復興)の寄付や、スケートリンクへの寄付に使いたい」と述べた。

 冬季の日本勢で最年少メダリストとなったスノーボードの男子ハーフパイプ(HP)2位の平野歩夢(あゆむ)選手(15)=バートン=は「歴史に残りそうなものを残せた」と喜び、女子パラレル大回転銀メダルの竹内智香(ともか)選手(30)=広島ガス=は「たくさんの人に競技を知ってもらえたことがメダル以上の喜び」と声を弾ませた。

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