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【ソチ五輪】氷上の舞踏会 「夢の中みたい」
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2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google □SOCHI OLYMPICS
ソチ冬季五輪第10日(2月16日)は、フィギュアスケート・アイスダンスのショートダンス(SD)が行われ、前回バンクーバー冬季五輪銀メダルで、昨季の世界選手権を制したメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組(米国)が、自身の持つSDの世界歴代最高得点を更新する78.89点でトップに立った。2連覇を狙うテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)が76.33点で2位。3位には73.04点のエレーナ・イリニフ、ニキータ・カツァラポフ組(ロシア)が入った。出場24組中、上位20組がフリーダンス(FD)に進んだ。
見とれるような美しい演技で、フィギュアスケート・アイスダンスSDで首位に立った。ピンクに着飾ったデービスを、黒いタキシード風の衣装をまとったホワイトがエスコートする様子は、さながら氷上の舞踏会だった。
自らが持つ世界歴代最高を1.23点上回る78.89点が表示されると、デービスはおどろいたような表情を浮かべた。「言葉で表現できないくらいうれしい。夢の中みたい」と目を見開いた。
2人の米国ペアは、一糸乱れぬ動きで観客を魅了した。冒頭のステップは最高難度のレベル4を獲得し、出来栄えで全9人のジャッジ中8人が満点の3をつけた。
前回バンクーバー冬季五輪は銀メダル。SD2位のバーチュー、モイヤー組が金メダルで、以後の4年間はこの2ペアがトップ争いを繰り広げた。デービス組は2011年から世界選手権を2度制し、昨年(2013年)12月の五輪前哨戦、GPファイナルでもライバルを破った。
この勢いのまま、悲願の金メダルを手にできるか。ホワイトは「スケートが好きだ。考えることはしない。流れるように演技するだけ」とベストを尽くすことを誓った。
≪口ひげ女王 もはや敵なし≫
2月16日行われた女子スノーボードクロスで、エバ・サムコバ(チェコ)が優勝し、トリノ五輪銅メダルのドミニク・マルテ(カナダ)が2位、クロエ・トレスプシュ(フランス)が3位となった。サムコバは、母国にスノーボード種目で初の金メダルをもたらした。「優勝できるなんて考えもしなかった。いつもと同じように滑ろうと思っていただけ」と感激した。
全レースを通じて敵なしの強さだった。スタート直後の加速が抜群で、決勝も序盤からリードを奪って余裕で逃げ切った。レース出場の際に験かつぎで描く口ひげがトレードマーク。いつもは黒だが、この日は青、赤、白の3色。「きょうは国旗の色なの」とご機嫌だった。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))