キザイア・ジョーンズは、アフリカ・ナイジェリア生まれのギターを弾きながら歌うシンガー・ソングライター。８歳でロンドンに渡り、その後はストリートミュージシャンとして活動。パリの地下鉄で演奏していたところを見初められ、１９９３年にアルバム「ブルーファンク・イズ・ア・ファクト」でデビュー。このアルバムが大ヒットを記録。レニー・クラヴィッツのワールドツアーでオープニングアクトを務めるなど一気に大躍進を遂げ、スターの仲間入りを果たしました。

　キザイアの音楽の魅力は、なんといってもファンキーなナンバーでしょう。とはいえ、彼の場合はファンクといっても、ブルースやロックなどさまざまな音楽の要素を取り入れ、おまけにアコースティックギターで超絶技巧のカッティングを披露するなど、とにかく個性的。自らの音楽を「ブルーファンク」と呼ぶだけあって、どこか憂いや色気があるのも魅力です。５年ぶりとなった最新アルバムの「キャプテン・ラギッド」では、これまでのファンクやブルースの味わいに加え、アフロビートを大胆に導入。現代アフリカのさまざまな風景をあぶり出すという意欲作を引っさげたステージで、真冬を乗り切ってください。（ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　【ガイド】

　■Ｋｅｚｉａｈ　Ｊｏｎｅｓ　大阪：２月４日（火）。６９００円～。（電）０６・６３４２・７７２２。東京：２月６日（木）、７日（金）。６５００円～。（電）０３・３４０５・１１３３。ｗｗｗ．ｂｉｌｌｂｏａｒｄ－ｌｉｖｅ．ｃｏｍ