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「最高峰の賞、大変光栄」 華やかに祝福 世界文化賞授賞式

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「最高峰の賞、大変光栄」 華やかに祝福 世界文化賞授賞式

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 優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第25回授賞式典が10月16日夕、常陸宮、同妃両殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われた。

 今回は、ハリウッド映画の巨匠監督フランシス・フォード・コッポラ氏、世界的テノール歌手のプラシド・ドミンゴ氏ら5人が受賞。歴代の受賞者数は24カ国、129人となった。

 式典では日本美術協会の日枝久会長のあいさつに続き、受賞者を推薦した国際顧問の6氏がスピーチ。国際顧問の中曽根康弘元首相は「25周年という記念の年に、すばらしい芸術家の方々を受賞者に選ぶことができ、大変嬉(うれ)しく思います」と話した。

 この後、常陸宮殿下から受賞者に顕彰メダルが授与され、日本美術協会の森英恵(はなえ)副会長らからそれぞれ感謝状が贈られた。賞金は各1500万円。

 常陸宮殿下のお言葉の後、受賞者を代表してミケランジェロ・ピストレット氏が「私どもの芸術活動が芸術に与えられる世界最高峰の賞である世界文化賞に値すると認められたことを大変嬉しく、光栄に思っております。賞の存在意義がますます増していることは明らかで、常陸宮殿下の偉大なご功績、ひいては日本という国の貢献に、深い敬意を表するものであります」と謝辞を述べた。

 引き続いてカクテルレセプションの後、祝宴が開かれ、過去の受賞者、文化人、政財界人、各国大使ら約300人が出席。安倍晋三首相も駆けつけて受賞者の偉大な業績をたたえ、25周年を祝った。会場は国境やジャンルを超えた人たちによる祝福の熱気に包まれた。

 【常陸宮殿下のお言葉】

 国際顧問の皆様、今年の受賞者の皆様を東京にお迎えし、第?回「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式が開催されたことを大変嬉(うれ)しく思います。

 受賞者の皆様にお祝いを申し上げると共に、今後一層の研鑽(けんさん)を重ねられ、ますます業績を積まれるよう希望します。

 四半世紀、25年の流れを振り返ったとき、世界文化賞は常に前向きで進歩に満ちていたように思います。

 芸術もここ25年で大きく変わりました。それを巧みに取り入れ、変化に対応してきたのが歴代顧問の皆様とスタッフです。今、世界文化賞の受賞者は、129人、若手芸術家奨励団体は、17組になりました。ますます重要性を増す芸術と文明社会の中でこの賞が世界の人々の平和と協調に、今後も一層、貢献されるよう希望してやみません。

 【高松宮殿下記念世界文化賞 第25回受賞者】

絵画部門 ミケランジェロ・ピストレット氏(80)    イタリア

彫刻部門 アントニー・ゴームリー氏(63)       イギリス

建築部門 デイヴィッド・チッパーフィールド氏(59)  イギリス

音楽部門 プラシド・ドミンゴ氏(72)         スペイン

演劇・映像部門 フランシス・フォード・コッポラ氏(74)アメリカ

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