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【This Week】(10月14~20日) デフレ脱却へ 首相、試練の臨時国会

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【This Week】(10月14~20日) デフレ脱却へ 首相、試練の臨時国会

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 安倍晋三首相は経済再生と財政再建の両立を掲げ、10月15日召集の臨時国会に臨む。政府の成長戦略を具体化するための法案を成立させ、デフレ脱却への道筋を示せるかが課題だが、審議日程は窮屈で楽観できる状況にはない。長期政権を見据える首相にとって、大きな試練になりそうだ。

 臨時国会は衆参両院のねじれが解消されてから初めて、与野党が攻防を繰り広げる国会となる。首相が最も重視するのは、企業に設備投資や再編を促す「産業競争力強化法案」や、大胆な規制緩和を可能にする「国家戦略特区」関連法案など成長戦略を実行に移すための法案だ。

 経済再生への期待から安倍内閣は高い支持率を維持している一方、与党内では「大半の国民にとって景気回復の実感は乏しい」(ベテラン議員)との見方が強い。来年4月の消費税増税を控え、景気を下支えする観点からできるだけ早く政策を実行し、政権基盤を強固にする必要がある。

 重要法案について野党側は徹底した論戦を挑む構えで、すんなり成立するかどうか見通せない。

 成長戦略の柱の一つである環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉では重要農産物5項目の関税撤廃の可否をめぐり、公明党を含む与党内の意見集約が難航するのは確実。機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案でも公明党との調整を残している。(SANKEI EXPRESS

 【今後の主な政治日程】

10月15日     臨時国会召集

10月17~20日  靖国神社の秋季例大祭

10月29日?    首相がトルコ訪問

11月16、17日? 首相がラオス、カンボジア訪問

12月6日      臨時国会会期末

12月13~15日  日・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議

12月下旬      2014年度予算案、税制改正大綱決定

2014年1月    通常国会召集

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