ヘルスケア

発熱、だるさ…コロナ自覚症状、1万人調査で判明

 新型コロナウイルス患者の主な自覚症状が、東京都のアンケートで明らかになった。療養中の患者に複数回答で自覚症状を尋ねたところ、発熱と答えた人が77・5%に上り最も多かった。以下、頭痛(65・4%)▽体のだるさ(64・1%)▽せき(56・5%)▽のどの痛み(45・2%)-と続いた。新型コロナの症状はこれまでも医療の現場などで指摘されてきたが、万単位の大規模調査で結果が得られた。

 調査は7月1日~8月31日、自宅やホテルで療養中の感染者にウェブ上で実施し、10歳未満~70代の男女1万1726人が回答した。調査に携わった東京感染症対策センター(東京iCDC)専門家ボードの賀来満夫座長によると、この5症状は年代や性別問わず満遍なく見られたという。

 賀来氏は「新型コロナでは味覚や嗅覚の障害なども特徴的だが、特に5症状が出たときはかかりつけ医に相談するなど、早めの受診を心がけてほしい」と述べた。

 また、調査では発症前の行動についても尋ねた。「飲酒を伴う懇親会など」か「大人数や長時間に及ぶ飲食」に参加した人は16・0%。「同居者以外とのマスク着用なしでの会話」をした人は24・1%だった。また、この3つのうちいずれかを行った人は32・7%に上っており、都は調査結果をもとに感染リスクの高い行動を控えるよう改めて周知するという。

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