ライフ

コロナ禍の熱中症対策 エアコンは運転したまま窓開けて

  エアコンで冷房する前に掃除や点検をしておくほうがよいという。なぜか。

 「ほとんどの家庭でエアコンからカビの胞子が吹き出されていた」と話すのは、暮らしに関する調査研究を行う「エフシージー総合研究所」(東京)の橋本一浩主任研究員。平成30~令和元年に一般家庭12軒でエアコンから吹き出す空気を採取して調べたところ、ほとんどでカビの胞子が確認された。

 カビはエアコンの内部に繁殖したもの。カビはアレルギーの原因物質にもなるとされるが、特に季節始めの再運転時は、それまで繁殖してたまっていたものが、一気に吹き出す。

 カビや汚れを本格的に除去するには専門業者による清掃が必要。ただ、家庭でできる軽減策もある。

 ハウスクリーニングサービスを手掛ける「ダスキン」(大阪)の広報、橋本恵さんは、「長らく使っていなかったエアコンは、事前にフィルターの洗浄と、窓を開けて換気をしながら試運転を」と話す。

 試運転でエアコン内部にたまっていたカビの胞子やホコリを排気して、換気でさらに室外に排出する。

 フィルターに付着したホコリは網が破れないようにやわらかいスポンジやブラシで洗浄を。水分はカビの増殖にもつながるため、洗浄後はよく乾かしてからエアコンに取り付けよう。

 試運転は、エアコンの故障の発見にもつながる。修理が混み合う本格的な夏を前に行うとよさそうだ。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング