「蜜」は避けれない保育の現場
新型コロナウイルスの感染防止対策は熟知していますが、実際、保育ではそれを徹底できない場面がよくあります。
写真のように「蜜」な状態になることもしばしば。赤ちゃんを抱っこしていれば、マスクが気になるのか(特にゴムの部分!)、剥ぎ取られてしまいますし、顔面にくしゃみをされたりもします。べろっべろに舐め回したおもちゃを振り回していたり(笑) 保育現場でなくても、赤ちゃんのお世話をしたことある方には容易に想像がつくのではないでしょうか。
私たちの学校の一番大事な基本理念は「ONE FAMILY(大きな家族)」です。お父さん・お母さんや兄弟が接するように、子どもたちを愛し、見守りたい。互いに触れ合い、じゃれ合うことは、子どもたちの成長と健康な心のためには必要だと考えています。
国連は、新型コロナウィルスにおける子どもの感染率はこれまでのところ、幸いにも「非常に低い(far milder)」という見解を示しています(4月16日発表の国連報告書)。そのため、私たちも、子どもたちに過度にソーシャルディスタンスを保つことを徹底していません。
私たちが今できることを
子どもたちが笑顔でいることは、長期的な観点ではなによりも重要です。しかし、コロナの影響でお父さん・お母さんの働き方が変わり、週末はいつものようにお出かけできるわけではありません。せめて学校にいる間は、思いっきり遊んで、思いっきり笑って過ごしてほしいです。
開校の傍ら実施しているオンライン授業(前回記事)も、自宅保育を余儀なくされているご家族や、週末に出かけられない子どものために少しでもなにかできないかと始めた取り組みです。
限られた条件の中でも、子どものための環境を整備すること。これが、私たちがいまできる精一杯の貢献だと考えています。
【グローバルリーダーの育て方】は、100%英語環境の保育園やアフタースクールを経営する女性社長・龍芳乃さんが、子供が世界で通じる「人間力」「国際競争力」をどう養っていくべきかを説く連載コラムです。アーカイブはこちら