パパ編集部員の育休エブリデイ

育休から復帰後の課題…2つの変化を経験した私なりの「家庭と仕事の両立」

SankeiBiz編集部

 半年間の育児休業からフルタイムで職場復帰したいま、私の課題の一つは「家庭と仕事の両立」だ。育休中とその後で2つの大きな変化を実感しつつ、理想的なワークライフバランスを模索する中で様々な方法をあれこれと試し、思い切って引っ越しもした。個人的に“プチ働き方改革”を進める中でテレワークは自分に向いていないことが分かるなど、ここ1年でいろんな発見があった。(文・大竹信生/SankeiBiz編集部)

 復帰後の2つの大きな変化

 職場復帰して1年。いま振り返ると、育休中と復帰後で2つの大きな変化があったと思う。「自分がやるべきこと」と「時間の使い方」だ。

 「自分がやるべきこと」については、日々の育児・家事にプラスして会社での業務が重く伸し掛かってきた。SankeiBizの編集業務は非常にやりがいがあり、楽しんでもいるが、仕事量や責任が増えればそれだけ負担も増す。その一方、一日の多くをオフィスで過ごすため、不本意ながら育児・家事に割ける時間は以前よりも少なくなっている。育休中は育児や家事に専念できる環境にあったが、現在はタスクの多くを仕事が占めるようになった。

 家庭と仕事の理想的な割合は人それぞれだと思うが、現在のバランスが自分や家族にとってどれほど理想的なのか、自分が気付いていないだけで実は何かを劇的に変える必要があるのではないか、など自問することは多い。正直に言えば今よりもっと家族と過ごす時間を増やしたいし、育児と家事の面でも貢献したいという気持ちが強い。それと同時に、一人の社員としてもっとたくさん記事を書きたいとも思っている。コラム編集者として担当ライターや新規コンテンツも増やしたいのだが、現在抱える仕事量を考えるとそこまで手が回らないのが現状だ。

 読者の皆さんもそうだと思うが、仕事はもちろん、家族を持ては家庭でも八面六臂の活躍が求められるものだし、自分がやるべきこと・やりたいことが増えればマネジメントはさらに難しくなる。「面倒くさいからやらないでいいや」なんて投げ出したくなったりもする。

 全力で走っていたら疲れてしまう

 だから…と言うのも変なのだが、常に全力疾走することは避けている。仕事も家庭も効率的な仕組みを作り、必要であれば手を抜くようにしている(けっして「サボる」ことと同意ではないことを強調しておきたい!)。例えば「資料作りは凝りすぎない。レポート作成は簡素に」といった感じだ。「提出物の見た目はぶっちゃけどうでもいい。肝心な事が伝われば十分」と割り切っているし、読む側からしてもそれを望んでいるだろう。「本当に仕事ができる人は手を抜くのが上手い」とよく聞くが、私もそんな人間を目指してあれこれと模索中だ。

 効率よく働いて結果も出せるように、以前セミナーで受講したセルフリーダーシップも取り入れている。自身で立てた目標を達成するためにタスクに優先順位をつけ、最終的なゴールから逆算しながら日々やるべき作業に取り組んでいる。すべては無駄のない仕組みを作るためだ。などと偉そうに書きつつも、そもそも無計画型の人間なため、改善点はまだまだたくさんあることも自覚している。

 家庭でも効率性や時短を意識している。乾燥機から取り出した下着や肌着を丁寧に畳むのはやめた。私がシワくちゃのパンツを穿いていても、誰にも迷惑は掛からないのだ。食器洗いの負担を減らすために、食事はなるべく1枚の大きな仕切り皿に盛り付けるようにもしている。毎朝作る弁当も基本的には冷凍食品に頼っている。保冷剤の代わりにもなってとても便利だ。

 このように、職場復帰後はペース配分を強く意識するようになった。私のような不器用な人間はそうでもしないと、仕事や育児をこなしながら1週間を乗り切るのは困難だ。体調を崩して家族や会社に迷惑を掛けたくないという気持ちもある。

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