一日の生活の時間からスマホを使用する時間を「引き算」してみましょう。必要のないときには意識してスマホを取り出さないようにする。暇つぶしのときも、スマホを眺めずに、ぼーっとリラックスしてみる。そうすれば、副交感神経が働きやすくなるのです。暇つぶしのときまで緊張していたら、体にとって損だと思いませんか? せめて暇つぶしのときくらい体をリラックスさせて、自律神経を整えていきましょう。
朝起きたときの首や肩の痛み
当院にお越しになっている方でも「枕が合わなくてよく眠れない」「朝起きると首や肩が痛い」と訴える方がたくさんいらっしゃいます。どのような枕が良い枕かということを、みなさんご存じないようです。睡眠の質を高め、朝起きたときの首や肩の痛みをなくすために、枕の選び方について説明いたします。
オーダーメイドの枕が良いと思って、1個数万円の枕を購入されている方もいらっしゃると思います。また、枕は高さがあるほうが良いと勘違いされている方も多く見受けられます。いろいろな枕を試しても合うものが見つからないという話もよく聞きます。では、自分に合った枕の高さはどのような基準で選ぶと良いのでしょうか?
ひとつ目の基準は「正しい姿勢を保てる高さ」です。まず、正しい姿勢で直立してください。正しい姿勢とは、お腹と背中をくっつけるイメージで、お腹をへこまし、肩の力を抜き、目線を水平にすることです。その状態で、壁を背にして立ってみてください。このとき、かかとは壁につけましょう。
正しい姿勢で直立すると、耳たぶとかかとを一直線で結ぶことができます。後頭部は無理して壁につける必要はありません。おおよその方は、かかととお尻と肩甲骨あたりが壁につき、腰と首あたりは壁との間に隙間ができます。そのときにできる、首や頭と壁との距離が、正しい枕の高さになります。
高さを「引き算」して、寝返りをうつこと
このように、寝たときに正しい姿勢を保つためには、本来隙間が必要になりますね。寝たときにも直立と同じように正しい姿勢を保つことができれば、背骨(頸椎・胸椎・腰椎)が本来の正しい状態になるため、背骨にも筋肉にも負担が少なくなります。
後頭部と壁や床との隙間は、それほど広くありません。これが高い枕が良いわけではない理由です。まずは、枕の高さを「引き算」しましょう。