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大手企業の面接、続けて落ちても自分を否定し過ぎない

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

大手企業の面接、続けて落ちても自分を否定し過ぎない

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入社予定企業の従業員規模  【Q】大手企業の面接に続けて落ちて自信喪失中です

 【A】大手の面接は難関。自分を否定し過ぎないで

 4月に入って10日ほど経過しました。連日大手企業を中心に面接が行われる中、不本意な結果に落ち込んでいる学生もいるでしょう。

 就職みらい研究所『就職白書』で、今春就職した先輩の就職先の従業員規模を見ると、5千人以上の超大手企業は16・0%にとどまります。大学卒業後に超大手企業に就職する人は限定的というのが実情です。

 では、超大手企業の面接から内定に至るまでのプロセスは、どのようになっているのでしょうか? 『就職白書』での企業調査の結果をご紹介します。

 従業員数5千人以上の超大手企業は今春入社した人の採用選考では平均すると、3回の面接を経て内定を出しています。最初の面接から内定を出すまでの期間は平均すると30・2日、約1カ月となっています。ただし、10日未満というスピード内定出し企業が約1割存在する一方で、40日以上かけるじっくり内定出し企業も約3割存在しています。

 面接をした人数は平均716人。1千人以上を面接した企業が20・3%、2千人以上を面接した企業も9・5%存在します。面接した学生のうち、内定を出した人数は平均113人。100人以上に内定を出した企業も34・7%あります。

 この面接から内定までの倍率を「面接した人数」÷「内定を出した人数」で計算すると、平均6・9倍。7人面接をしたとして、内定に至るのは1人というのが超大手企業の平均像ですが、倍率10倍以上という企業も23・9%に上ります。

 このように、同じ超大手企業というカテゴリーでも採用人数の規模や選考プロセス、選抜度合にある程度差はあるものの、総じて、難関です。

 そもそも難しい選考にチャレンジしているわけですから自分を責め過ぎることはありません。

 合否の判断基準は学生側には分かりにくいため、面接に落ちると、能力や人間性全般に自信を喪失しがちです。実際には、企業側は自社の組織風土や戦略、職務内容などとの相性を総合的に判断しており、その基準は一社一社さまざま。

 たまたま不本意な面接結果が続いたとしても、あなたと相性の良い企業もきっとあるはずです。一通り振り返りができたら、心身をリフレッシュして次の選考や新たな企業との出合いに目を向けましょう。(リクルートキャリア『就職みらい研究所』研究員 三輪麻衣)

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