社会・その他
豊洲観光拠点「千客万来施設」 運営事業者の万葉倶楽部が小池都知事の謝罪求める
10月に開場する豊洲市場(東京都江東区)に整備予定の観光拠点「千客万来施設」の着工見通しが立たない問題で、運営事業者の万葉倶楽部(神奈川県小田原市)は25日、着工遅れの原因は都にあるとして小池百合子知事に謝罪を求めていることを明らかにした。今後も着工に向けた協議を続けるという。
都は万葉に対し、事業実施の意思を25日までに明確にするよう文書で求め、この日も都幹部が同社を訪ねて協議した。
万葉は平成28年3月に公募で運営事業者に決まった。当初の計画では29年1月に建設工事に着工するはずだったが、小池知事が市場移転を延期したことで凍結された。
29年6月には小池知事が豊洲移転後の築地市場(中央区)跡地を「食のテーマパーク」などとする再開発構想を公表したため、同社は事業内容が競合するとして反発し、撤退を示唆していた。