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【吉田調書】被災者ら、開示求め東京地裁に提訴

ニュースカテゴリ:社会の事件・不祥事

【吉田調書】被災者ら、開示求め東京地裁に提訴

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東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長の「聴取結果書」の公開を求めて東京地裁に提訴し、記者会見する原告(右)ら=20日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ  東京電力福島第1原発事故で、当時の吉田昌郎所長が政府の事故調査・検証委員会の聴取に答えた「吉田調書」について、被災者ら10人が国を相手取り、公開を求める訴えを20日、東京地裁に起こした。情報公開請求を受けて政府が不開示と決定していた。

 訴状では「事故の原因究明と再発防止を検討するために公開は必要不可欠」と主張。原告側の海渡雄一弁護士は提訴後の記者会見で「不開示とされた他の関係者の調書も順次提訴する。今回は社会的に注目を集めている吉田調書のみを提訴した」と説明した。

 政府は今年5月、第三者への公表を望まないとする吉田氏の上申書を内閣官房のホームページ上で公開。弁護側によると、不開示の理由について政府は「公表はヒアリングの前提に反し、事故調査への信頼が損なわれる恐れがある」と説明したという。

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