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会社の忘年会「やらない」9割 感染恐れ、人付き合い面倒派VS“飲みニケーション”重視派

SankeiBiz編集部
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 新型コロナウイルス禍で2回目の年の瀬を迎える。昨年は感染「第3波」が猛威をふるい、自粛ムードも強く、ほとんどの人が年末の恒例イベント「忘年会」の開催を見送った。だが今年はワクチン接種も進み、首都圏や大阪で飲食店に対し出されていた営業時間短縮要請も解除された。それだけに気になるのは今年の忘年会がどうなるか。テレワークが普及し、コミュニケーション不足が課題となる中、忘年会の復活を望む声がある一方、「人付き合いが面倒」と開催に否定的な人も少なくないようだ。

 「忘年会ナシ」は今年も?

 就職・転職市場の調査を行う「Job総研」を運営するライボが社会人の男女575人を対象に実施したアンケート調査によると、コロナ禍前の2019年の調査では65.5%が勤務先の忘年会を開催していたが、昨年は7.7%に激減。今年はワクチン接種も進み、感染状況もピーク時に比べ落ち着きつつあるが、それでも勤務先で忘年会を開催するとの回答はわずか12.9%だった。

 忘年会の開催についてはどう思っているのか。「賛成」(8.5%)、「やや賛成」(22.2%)と前向きな回答は全体の3割にとどまった。開催に否定的な「反対」(22.4%)、「やや反対」(26.8%)が約半数に。他方、2割の人は「どちらでもない」と答えた。

 調査では大半の87.1%が「忘年会は開催されない」と回答したが、一方で「開催される」と回答した人の予定はどうなっているのか。会社以外でも忘年会に参加する予定があるか尋ねたところ、ほぼ3人に1人の32.0%が「ある」と回答。忘年会の回数は「1回のみ」が46.0%、「2~3回」が44.0%だった。中には、「4~5回」(8.0%)や「5回以上」(2.0%)と高い頻度で参加する人も。半数が飲食店での開催だった。時節柄、オンラインでの開催も4割に達した。

 これに対し、開催に反対する人を年代別でみると、「20代」(41.6%)、「30代」(47.8%)、「40代」(57.7%)、「50代」(58.1%)と年齢が上がるにつれ高まる傾向が見て取れる。反対する理由(複数回答)で最も多かったのは「ウイルス感染の恐れ」の54.4%。一方、開催に賛成する人の理由は「コミュニケーションの活性化」(55.2%)が過半数を占めた。

 開催賛成派では「人付き合いが大切」(46.2%)という理由が半数近くに及んだが、反対派は「人付き合いが面倒」(45.2%)を理由に挙げ、奇しくも2番目に多かった回答が同じ「人付き合い」で拮抗(きっこう)した。

 多くのビジネスパーソンにとって年末の恒例イベントだった忘年会。15日の東京都内の新規感染者数は今年最少となる7人を記録するなど全国的に低い水準が続いている。昨年とは明らかに状況は異なっているが、“飲みニケーション”を重視する人がいる一方で、収束が見通せないコロナ禍とあって、やはり開催に慎重な姿勢を示す人が多いことがうかがえる。

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