コロナ禍前と比べて、相手に求める条件に変化があったかという問いには「変わった」と答えた人は男性で28.2%、女性では22.6%と約4人に1人が変わっていた。同社は「結婚観というものは本来、数年かけて少しずつ変化していくこともの。しかしおよそ1年半という短期間で自覚するほどに『変わった』人が2割を超えるということは、やはりコロナ禍の影響も大きい」との見方を示す。
収入面でも「協力」思考
夫婦での「協力」を望む声が目立った男性に、具体的にどのような協力関係を想像しているのかを尋ねると、約3分の2にあたる64.2%が「共働きで家事育児も分担」という形をイメージしており、ひと昔前までのスタンダードとなっていた「夫は働き、妻は家事育児」という印象を抱いた人は14.2%にとどまった。
さらに、男性を対象に「男性が外で働いて稼ぐ」というイメージを重荷に感じているか聞くと、「重荷に感じる」(17.8%)、「どちらかと言えば重荷に感じる」(28.3%)と約半分の割合にあたる46.1%が重荷を感じていると回答した。
一方、「安定した収入」を求める女性に対し「あなたも働いて稼いだほうがいいか」を聞くと、「そもそも働くつもりでいる」(34.2%)、「自分も稼いだほうがいいと思う」(31.1%)、「どちらかと言えば働いた方がいいと思う」(17.8%)と8割以上の女性が働く必要性を感じていた。
安定した収入のため女性側にも働こうとする意識が強く、片方がもう片方に頼り切りになるのではなく、収入・家事・育児を総合的に支え合っていくという男女共通の意識が浮き彫りとなった。