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オーダースーツSADA、コロナ禍でも高級路線健闘

 オーダースーツSADA(東京都千代田区)が立ち上げた高級路線店「オーダースーツSADA+(プラス)」の2号店が、好調に滑り出した。オープン1カ月の売り上げが想定を3割強上回る869万円(198着)となり、佐田展隆社長は「新型コロナウイルス感染症の余波が残る中、健闘してくれた」と評価。1億1000万円という年間売り上げ目標の達成に自信を示した。

 高級生地を使ったスーツのラインアップを充実させた2号店「東京駅新丸ビル店」(東京・丸の内)は秋冬用販売が始まるベストシーズンの9月にオープン。JR東京駅直結という利便性の良さに加え、金融街の中心地に店舗を構えたことからスーツを着た社会人の来店も多いという。

 1号店「銀座店」(同・銀座)は新型コロナ禍の最中で、しかも春夏用の販売時期が終わりかけた6月に開設。しかし最初の1カ月で150着を売り上げた。既存店と同水準だったが、平均価格は4万3000円と2倍近くなったため、店舗売上高も約2倍と膨らんだ。購入者の半分は新規という。

 高級路線店の展開に手応えを得たことから、首都圏では東京・池袋や横浜に開設するほか、大阪や名古屋、福岡にも進出する予定。京都も候補という。

 同社は2023年の創業100周年に既存店と高級路線店を合わせて現状比25増の80店舗体制を目指している。売上高も現状の40億円規模から50億円に引き上げる考え。

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