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サイゼリヤが価格改定へ コロナ対策で会計時間短縮
サイゼリヤは23日、新型コロナウイルス対策で会計時の接触時間を減らすため、7月1日から約140品全てのメニュー価格で1円単位の刻みをやめ、50円または100円単位に改定すると発表した。端数の小銭の受け渡しを減らして素早く会計できるようにする。人気の「ミラノ風ドリア」が299円から300円に改定されるなど、大半が1円の値上げになるという。
外食業界ではコロナの影響を受け、深夜営業の原則廃止や業態転換などが相次いでいるが、価格改定による対応は珍しい。東京都内で記者会見した堀埜一成社長は「細かい硬貨でのやりとりを減らすとともに、キャッシュレス決済の導入で、コインの受け渡しを8割削減したい」と話した。
全体のメニューのうち約9割が値上げとなる。最大で21円上がる商品もあるが、大半が1円の値上げにとどめるという。一方、全体の約1割弱は10~19円値下げする。堀埜社長は「定番商品は値下げするなど、顧客の負担にならないように心掛けた」と説明した。