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塩野義コロナ薬 年内に治験開始

 塩野義製薬の手代木功社長は1日に開いた中期経営計画説明会で、開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬は「(国内で治療薬として承認された)レムデシビルよりも効果が強いことを確認した。2020年内に臨床試験(治験)を開始できそうだ」と話した。試験管段階の実験に基づく発言で、人で同様の効果が得られるかどうかは治験で確認する。

 塩野義は北海道大と共同で重症化を防ぐ治療薬を開発。新型コロナに特化して開発していることから、エボラ出血熱の治療薬として開発されたレムデシビルより副作用のリスクを減らせると手代木氏は説明した。

 手代木氏は開発中の新型コロナのワクチンについても言及。年内にも治験を始め、21年1月以降に1000万人規模に対応できる生産体制の構築を目指す方針を示した。手代木氏は、生活や経済活動の制限により認知症や精神疾患の患者が増えているとの見方を示した。

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