11.17~21 国内
■ヤフーとLINE、経営統合に合意
ヤフーの親会社Zホールディングス(HD)とLINE(ライン)は18日、経営統合することで基本合意したと発表した。来年10月までに統合を完了させる。両社が抱える利用者は国内で計1億人超。インターネットを通じた幅広いサービスを一手に担うIT企業が誕生する。
■日米貿易承認案が衆院通過
日米貿易協定の承認案が19日、衆院本会議で与党などの賛成多数により可決した。引き続き参院で審議し、与党は来月9日の臨時国会会期末までの承認を目指す。野党は自動車関税の交渉内容が不平等だと批判。拙速な承認を阻止する構え。承認されれば来年1月1日に発効する。
■損保3社保険金、9820億円の見通し
損害保険大手3社は19日、自然災害に伴い2019年度の火災保険、自動車保険などの保険金支払額が合計9820億円に上る見通しだと発表した。9月の台風15号や10月の19号といった災害の多発で高水準となる。支払額が過去最大だった18年度の1兆6600億円に迫る可能性もある。
■農産物輸出の促進法成立
農産物輸出拡大の司令塔組織の新設を柱とする農林水産物・食品輸出促進法が20日の参院本会議で可決、成立した。省庁間の業務の壁を取り払って輸出手続きの迅速化を図るとともに、貿易相手国の輸入規制をなくす交渉を一元化する。来年4月1日から施行する。
■10月訪日客5.5%減少
観光庁は20日、10月に日本を訪れた外国人旅行者は249万6600人で、前年同月より5.5%減少したとの推計を発表した。韓国からの旅客が65.5%減の19万7300人と大幅に落ち込んだ上、台風19号など災害の影響もあり、ラグビー・ワールドカップ効果で補えなかった。
■今年のボージョレは「風味豊か」
フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が21日午前0時に解禁された。輸入量の縮小傾向が続くが、メーカー各社は、ロゼやオーガニックといったトレンドをアピールして販売を増やす考え。生産者団体によると「酸味のバランスが良く、風味豊かな出来栄え」という。
■JDI元幹部が5億円着服
経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は21日、当時の経理担当の幹部が2014年7月~18年10月に不正経理を繰り返し、約5億7800万円の会社の資金を着服したと発表した。昨年12月に懲戒解雇し、今年8月に警視庁に告訴した。着服資金はギャンブルに使ったという。
■パナ、液晶パネル生産撤退
パナソニックは21日、液晶パネル生産事業から2021年をめどに撤退すると発表した。傘下のパナソニック液晶ディスプレイで生産を終了する。中国メーカーとの競争激化で採算が悪化、事業継続が困難だと判断した。パネル生産の姫路工場は存続させ、雇用も維持する。