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ヤフーとLINE、経営統合で最終調整 国内最大のネット企業誕生へ

 ソフトバンクグループ傘下のIT大手ヤフーと、無料通信アプリを手がけるLINE(ライン)が経営統合に向けて最終調整に入ったことが13日、分かった。月内の合意を目指し交渉している。ソフトバンクグループはLINEの顧客基盤や技術を活用し、経営基盤を強化するとともに、スマートフォン決済といったサービスの拡充につなげる。実現すれば大型の経営統合となり、IT業界の勢力図が大きく変わる可能性がある。

 統合案としては、LINE親会社の韓国IT大手ネイバーとソフトバンクが50%ずつを出資する共同出資会社を設立。共同出資会社がソフトバンク傘下でヤフーを展開するZホールディングス(HD)の筆頭株主になった上で、ZHDがヤフーとLINEをそれぞれ100%子会社とする案を検討している。

 共同出資会社への出資比率は同じ50%だが、ソフトバンクが連結子会社とする見通しだ。

 LINEの利用者数は約8千万人で、ヤフーは5千万人に上る。ヤフーは利用者の中心が30代以上で、若年層に人気のLINEの会員基盤を取り込む狙いがある。ZHDの今年3月期の連結売上高は9547億円で、LINEは2071億円(平成30年12月期)。単純合算で楽天を上回り、売上高が国内最大のネット企業が誕生する。

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