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災害対応物資、個人宅にも販売 防災支援のミューチュアル・エイド・セオリー

 防災支援のミューチュアル・エイド・セオリー(東京都千代田区)は、災害発生時に仕分けを必要としないワンパッケージの支援物資「G72BOX」について、新たに個人向けにも対応販売する方向で検討を始めた。

 記録的な大雨をもたらした台風19号によって、東日本の広い範囲で甚大な被害を出たことを契機に、自宅用に購入したいとのニーズが高まると判断した。

 G72BOXには、大災害発生後、避難所などで過ごす際に必要となる3日分の支援物資が入っている。1箱が被災者1人分で、飲食品や衣類のほか、水の要らないシャンプー、簡易トイレ(15回分)、おむつ、ブランケットなど47アイテムを収納している。

 各ボックスにはシリアルナンバーが記載され、番号を伝えると被災後1年間、無料の法律相談やオンライン医療相談が受けられる。

 同社は、これまで企業や官公庁など団体向けの販売を行っていた。しかし、今回の台風19号では、避難所に行けずに自宅で被災し、着の身着のまま救出されたり、タワーマンションなどの大規模停電で身動きが取れなかったりするといったケースが発生。都民から、「自宅用に置きたい」との声が寄せられたことから、個人向けの販売にも対応が必要となると判断した。

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