トヨタは毎年稼ぎつづけている
今年は西暦2019年である。紀元前1000年から購入しつづけたとするのなら、ようやく今年になって使い切れるという計算でもある。
紀元前1000年の日本は、縄文時代晩期。日本人は縄文式土器を造り、竪穴式住居に住んでいた。弓矢で狩猟し、海に潜って捕らえた貝や魚を口にして生活していた。そんな太古から、宇宙で人が過ごしているという現代までの気の遠くなるほどの毎日ずっとトヨタ86を購入しつづけることができる金を、トヨタは毎年稼ぎつづけているのである。恐ろしやトヨタ。頼もしきトヨタである。
とまあ、僕にとってはあまりに天文学的な数字であるし、10桁表示の電卓では間違いがあるかもしれない。そこはお許しいただきたい。夏の夜長に、たわいもない計算をしてみました…。
【クルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は原則隔週金曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【試乗スケッチ】はこちらからどうぞ。