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曙ブレーキ、3千人削減へ 国内外6工場閉鎖・売却

 経営再建中の自動車部品メーカーの曙ブレーキ工業が、日米欧の6工場を閉鎖もしくは売却する方針を固めたことが23日、分かった。これに伴い、従業員を国内外で約3千人削減する見通し。大口受注を逃したことで経営不振に陥っていることから、経営をスリム化して業績回復を図る。関係者が明らかにした。

 曙ブレーキは、取引先銀行などに対して総額560億円の債権放棄を求めている。大規模なリストラ案を策定することで銀行団から理解を得て、8月以降に開く債権者会議で事業再生計画案などの承認を取り付ける狙い。9月27日に臨時株主総会を開いて正式決定したい考えだ。

 閉鎖する工場は、米国の工場が中心となる見通し。国内の対象工場は明らかになっていない。

 曙ブレーキは、米国市場で大口顧客の受注を逃したことで経営が悪化。私的整理の一種である「事業再生ADR」を申請した。

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