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令和祝賀ムード、消費後押し “初売り”福袋や記念ビール発売

 新天皇が即位され、「令和」に改元された1日、百貨店などが記念セールをスタートさせた。祝賀ムードに加え、10連休のレジャー需要も消費を後押し。小売り各社だけでなくメーカーも「令和」をあしらった商品を発売するなど商機を取り込もうとしている。

 「どうぞ!」。東京・銀座の松屋銀座で午前10時、「令和」の焼き印が入った枡に日本酒が注がれ、あんパンと合わせ計200人に振る舞われた。

 この日は“初売り”企画として真珠のネックレスとイヤリング「計20万円相当」が入った福袋も10万円で用意された。日本酒を受け取った男性会社員(55)は「平成では自粛ムードだったけど、今回はめでたい」と陽気に話す。

 大阪市阿倍野区の近鉄百貨店本店では「改元記念1万円くじ」を販売。最高で5万5555円、最低でも1万500円が当たるというお得さで、開店30分前には整理券配布が終了した。2万5000円分のギフトカードが当たった主婦(65)は「令和早々幸先いい。孫にプレゼントを買いたい」と声を弾ませた。

 祝賀ムードに期待を寄せるのがブライダル業界。プリンスホテルは元号が変わる午前0時に挙式を行うプランを用意、軽井沢プリンスホテルやびわ湖大津プリンスホテルで式が行われた。シチズン宝飾は元号を刻印できる結婚指輪の売り上げが好調だ。担当者は「『令和元年』の刻印を予約するカップルが増えた」と相好を崩す。

 節約志向などで市場の縮小が続くビール業界も「乾杯と挽回の機会」と攻勢を強める。アサヒビールは「スーパードライ」などビール類5ブランド7商品で「令和」入りの特別パッケージを企画。サッポロビールはラベルに「祝」の文字が印刷されたビール「黒ラベル 祝(中瓶)」について、結婚式場からの受注増などを当て込む。

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