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アサヒビール 塩沢賢一新社長「リーディングカンパニー、盤石に」
アサヒグループホールディングス(HD)傘下のアサヒビール社長に19日付で就任した塩沢賢一氏が27日、東京都内で会見し、「リーディングカンパニーとしての地位を盤石にする」と意気込みを語った。
塩沢氏は会見で、主力ビール「スーパードライ」の存在感を高める考えを強調。発売から30年以上経過していることを踏まえ「新たなロイヤルカスタマーを見つけることが大切だ」と述べ、ビール離れが指摘される若者への訴求を強める考えを示した。
ビール類市場が低迷していることには、「(多様な選択肢の中から)ビールが選ばれる努力をしなければならない。チャンスがないとは思わない」と力を込めた。
同席したアサヒグループHDの小路明善社長は「(塩沢氏は)信頼とリーダーシップを持ち合わせた人物だ」と新社長の手腕に期待感を示した。
塩沢氏は自身の社長就任を「驚いた」としながらも、「平野伸一前社長から挑戦する姿勢を引き継ぐ」と明言。営業畑での経験やアサヒグループ食品副社長としての業績も生かし、チーム経営で牽引(けんいん)する姿勢を示した。