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串カツ田中HD 増税で外食先変える消費者の受け皿に
□串カツ田中ホールディングス社長・貫啓二さんに聞く
--禁煙に踏み切った
「『子供が串カツが好き』という理由で子連れのファミリーの来店が目立っていた。子供を大事にすれば10年後、20年後の顧客になる。さらに子連れのファミリー層などが来やすい店にしたいと禁煙を決断した」
--客離れの懸念はなかったか
「中長期の戦略がなく、場当たり的な運営ならこの決断はできなかっただろう。いま思うと、ぞっとするほどの勝負だったと思う。ただ、来店はファミリー層が7%増え、会社員らが7%減った」
--外食は人手不足が深刻だ
「従業員の定着率向上の取り組みとして、経験の少ないスタッフ主体で運営する『小伝馬町研修センター店』があり定着率が1割改善するなど実績が出ている。研修の一環で新入社員ばかりで店舗運営に当たる組織『新卒ルーキー店舗運営部』を創設し、離職対策もとった。ただ(前提として)会社に魅力がなければ人は来てくれない」
--消費税増税を控える