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シャープ、首かけスピーカー新製品 音質重視、中年男性ターゲット

 シャープは27日、首にかける形式のスピーカー「アクオスサウンドパートナー」の新製品「AN-SX7A」を3月16日に発売すると発表した。従来品は軽量で持ち運びに適していたが、新製品は映画鑑賞など室内での使用を想定して重低音を強調。先行するソニーを追撃する。

 市場想定価格は3万円(税別)。重量は約280グラム。内部には低音を増幅させる機能のあるダクト(管)、低音に反応して振動する蛇腹構造の機構があり、臨場感を高める。音質を重視する傾向の強い中年男性が主なターゲット。マレーシアの自社工場で月3千台を生産する。

 首かけスピーカーは平成29年3月にソニーが世界で初めて発売。周囲の音を遮らずテレビやスマートフォンの音声を無線を通じて耳元で聞ける便利さが人気を博している。シャープの推計では29年度の国内市場規模は1万5千台程度だったが、30年度は10万台に拡大する見通し。

 シャープは昨年11月に業界最軽量の88グラムの製品(1万4千円)を発売し、市場に参入。今回はソニーなどの得意な音質重視型となる。

 シャープの担当者は「オーディオ市場は縮小しているが、ヘッドホンなどの小物で新しいものは伸びる」と話している。

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