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ブロックチェーンを利用した地図アプリ、登場へ 地図の進化は止まらない!

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 ▽室内地図、ユーザー参加型地図にまずは着目

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 Hyperion Lab FoundationでCEOを務めるアイザック・チャンさん。中国の一流大学で数学を専攻し、その後修士を飛び級して英ノッティンガム大学院でコンピューターサイエンス博士号を取得した。いわゆる、天才エンジニアだ。

若き地図のエキスパート、Heperion Lab FoundationのアイザックCEO。世界的に有名なイギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士から「一緒に働かないか?」と声をかけられていたとのこと

若き地図のエキスパート、Heperion Lab FoundationのアイザックCEO。世界的に有名なイギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士から「一緒に働かないか?」と声をかけられていたとのこと

 アイザックさんはHyperion Lab Foundationを立ち上げる前に博士課程で学ぶ傍ら、室内地図の需要に着目。在学中の2013年に「MAPXUS」(マップサス)という地図サービスを立ち上げた。

 室内地図は百貨店等にテナントを出す店舗、消防、レスキューなどに確実に需要がある。また、室内地図は室外以上に、絶えず変化している。したがって、「MAPXUS」はオープンソース型地図というシステムを取り入れている。

 「MAPXUS」は現在、グーグル社やアップル社にも地図データを提供するまで成長をしている。

 ▽ブロックチェーンを利用した未来型地図アプリ「Hyperion」

 しかし、「MAPXUS」も先述したオープンソース型地図の課題に苦戦していた。そこで、「MAPXUS」の進化型サービスとしてブロックチェーン技術を使った地図アプリ「Hyperion(ハイペリオン)」を提供するべく、アイザックさんは2018年にHeperion Lab Foundationを立ち上げた。アイザックさんは、博士課程卒業論文でハイペリオンの原型となる「分散型デジタルマップ」のアイデアをまとめたという。

 元々「MAPXUS」もオープンソース型の地図サービスではあるが、ブロックチェーン技術を使うことにより更なる進化を見せた。

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  • 若き地図のエキスパート、HeperionLabFoundationのアイザックCEO。世界的に有名なイギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士から「一緒に働かないか?」と声をかけられていたとのこと
  • アプリ「dMapper」のインターフェイス。見やすくユーザーフレンドリーになるよう随所に工夫が施されている
  • HeperionLabFoundationのカイCMO。アイザックさん同様、英国の大学で勉強していた。ジャーナリストの経験もあるという

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