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【株式ニューカマー】ITコンサル、年間契約で顧客を長期支援

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【株式ニューカマー】ITコンサル、年間契約で顧客を長期支援

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 □エル・ティー・エス 樺島弘明社長

 働き方改革が進む企業の業務改革を支援するエル・ティー・エスは、ロボティクス、人工知能(AI)の活用といったデジタルシフトを促す事業で業績を伸ばしてきた。今後はITプラットフォーム事業を第2の柱として、中堅・中小企業の顧客を開拓する。昨年12月14日に東証マザーズ市場に新規上場した樺島弘明社長は「来年からIT業界に特化したM&A(企業の合併・買収)の仲介事業にも本格参入する」方針だ。

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 ◆持続的な業務改革

 --事業の強み、特徴は

 「他社との最も大きな違いは年間契約で顧客企業の経営や業務運営、改善、可視化を支援していることだ。多くのITコンサル会社はプロジェクトが完了するとともに契約も終了する。しかし、当社は顧客企業を長期間にわたって経営支援しているので、持続的な業務改革を実現できる」

 --ITプラットフォーム事業の伸びは

 「ITプロジェクトに取り組む企業とIT人材を結びつけるプラットフォーム『アサインナビ』はサービス開始から3年半で優良な会員基盤を構築できたと考えている。法人2600社以上、個人2800人弱が会員となっている。外資系コンサルティング会社や大手・中堅IT企業が主な顧客だ。利用企業が増えることで、手掛けている案件やサービス、導入が進んでいる技術や製品、不足している人材、といったデータが蓄積されて、適切なサービス提供につなげている」

 ◆中堅・中小を開拓

 --業績の推移は

 「売上高は順調に伸びている。それに対して経常利益は14年12月期から16年12月期まで3期連続減益となった。これはITプラットフォーム事業を立ち上げたことによる投資負担が要因。しかし17年12月期には前期比15倍以上の大幅増益を見込む。当面大きな投資の予定はなく、増収増益を続けていくと考えている」

 --成長のイメージは

 「2つの事業を着実に成長させていく。とくにITプラットフォーム事業では、中堅・中小企業の新規顧客開拓を進めていく。会費による収入だけでなく、セミナーや研修などの開催を充実させて収入増を図る。こうした取り組みで毎年10%の売り上げ増を続けたい」

                   ◇

【会社概要】エル・ティー・エス

 ▽本社=東京都新宿区新宿2-8-6 KDX新宿286ビル3階

 ▽設立=2002年3月

 ▽資本金=4億4071万円

 ▽従業員=183人 (17年12月末時点)

 ▽売上高=23億9500万円 (17年12月期見込み)

 ▽事業内容=コンサルティング、ITプラットフォーム

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【プロフィル】樺島弘明

 かばしま・ひろあき 慶大経済卒。1998年アイエヌジー生命保険(現エヌエヌ生命保険)入社。2002年3月エル・ティー・ソリューションズ(現エル・ティー・エス)を設立し取締役就任、同12月から現職。42歳。神奈川県出身。

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