【大林組会見詳報】(3)蓮輪次期社長は新ビジネスを主導「土木畑ではない」
更新--蓮輪氏を次期社長に選んだ理由は
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「日本の建設業は難しい状況にある。建設投資は国の人口に比例するが、日本は少子高齢化で、今後の飛躍的増加は見込めない。そうした中でも会社は成長しなくてはならず、今後の大林組の成長を計画・実行できる素養を持った方がふさわしい。蓮輪氏がうってつけだ」
--蓮輪氏は土木畑出身だが、今回の疑惑も土木をめぐるものだ
「蓮輪氏は、平成26年から(再生可能エネルギーや農業などの新ビジネスに取り組む)『テクノ事業創成本部』を率いている。もう『土木畑出身』とはいえないのではないか」
--経営体制の一新をいつから考えていたのか
「明確にはいえないが、こうしたことが起きて、より若い経営層にバトンタッチしたいと考えていた」
--捜査の行方を見守り、決着が付いてから交代する判断もあり得たのではないか
「私は70歳。この難局に大林組を率いる体力・気力が足りないのではないかと考えた」
--社長を退いた後に取締役として残るが、今後の経営参画は
「経営に参画する考えはない。株主総会を経て新しい取締役に交代(し、相談役に就任)するのが無難、という程度の考えだ」
--大林組は近年、相談役ポストを置いていなかった。なぜ顧問でなく相談役なのか
「相談を受けて助言するという程度であり、大きな意味はない」