パナソニック、テスラに丸め込まれた? 工場への巨額投資でよぎる「プラズマの悪夢」
更新パナソニックが、米電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズが米国内で建設するリチウムイオン電池の大規模工場に出資することで合意した。テスラのEVのほとんどはパナソニック製の電池を搭載するだけに当然の出資といえる。ただ、過去にプラズマパネル工場への過剰投資で巨額赤字に陥った教訓からパナソニックは投資を極力抑える方針だったが、テスラ側の強い要請で見直さざるを得ず、最大2千億円規模にもなりそうだ。金融関係者からは「テスラに踊らされているのでは」と懸念が出ている。(藤原直樹)
気になる発言
「加速性能とともに、フル充電で500キロを超える走行距離など、すべてが楽しみだ」
9月8日、東京都内で開かれたテスラの高級セダン「モデルS」の納車式で、日本の購入者第1号としてテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)から鍵を受け取ったパナソニックの山田喜彦副社長はこう話し、笑顔を見せた。