今年も話題をさらったのはスマホ向けゲームだ。

　基調講演では、「モンスターストライク」の利用者が１３００万人を突破したミクシィの森田仁基社長がゲスト出演。「今期のテーマはグローバル。言語は違うが、成功を収めたい」と、１０月に北米、１２月には韓国で提供を開始することを明らかにした。

　「魔法使いと黒猫のウィズ」のヒットで急成長しているコロプラの馬場功淳社長も「（将来は海外売上高比率を）４～５割まで引き上げたい」と表明した。

　今回、スマホゲームは５３７タイトル（昨年は２３３タイトル）が出展した。いつでもどこでも遊べる手軽さから、ゲームになじみのない層も獲得。日本は世界最大の市場で、スマホ広告のサイバーゼットによると、日本を含む東アジアの市場規模は２０１３年は９１６８億円、１７年には約２兆円になる見込みだ。

　ネット経由でアプリをダウンロードすれば利用できるため、各社は海外展開を加速。コンピュータエンターテインメント協会の鵜之沢伸会長は「ヒットすれば世界に出ていける可能性が大きい」と説明する。

　一方、家庭用ゲーム機もスマホやネットとの連携を加速。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション４」は１０００万台を売り上げ、気を吐く。今回、ゲームの世界にいるような感覚を味わえる次世代の頭部装着型端末を国内初展示し、注目を集めた。

　成長市場を狙ってゲームメーカー以外も取り組みを加速しており、初めて基調講演に登場した米グーグルはゲームも楽しめるアンドロイドＴＶを紹介した。

　ショウは２１日までで、一般公開は２０、２１日。期間中に２２万人の来場を見込む。