コンビニ業界では今年初めから、カウンターコーヒーの販売が急増している。ファミリーマートも昨年は１店舗の１日当たりの平均販売は６０００円程度だったが、直近では１万１０００円程度まで伸びている。特に今夏に投入したデザート感覚で楽しめるアイスカフェオレの「カフェフラッペ」が、女性から人気を集めた。

　このため、秋冬の商戦でも、女性に人気のあるカウンターコーヒーを強化する狙いで、ホットで飲む「ショコ・ラテ」を１０月下旬に発売する。

　ミルクを多く含むコーヒーの拡充を明確にすることで、他のコンビニ大手のカウンターコーヒーとの差別化を図る。これらの施策で、１日当たりの販売を「１万３０００円程度まで引き上げたい」（青木実上席執行役員）考えだ。

　また、コーヒーのついで買いを狙ってドーナツの商品群も拡充する。デザート類も増やすことで、女性の購入拡大を目指す。

　コンビニ業界では、男女の購入比率が男性６割、女性４割とされ、各社とも女性比率拡大を商品戦略の柱に据えている。