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積水化学工業が新中期経営計画 16年度に営業利益1000億円

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積水化学工業が新中期経営計画 16年度に営業利益1000億円

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2014年度から3カ年の新中期経営計画について会見する積水化学工業の根岸修史社長=28日、東京都港区  積水化学工業は28日、2014年度から3カ年の新たな中期経営計画を発表した。住宅や社会インフラ向け素材などの中核事業に加え、住宅リフォームやアジアなど新興国向け上下水道関連インフラといった成長事業を強化、最終年度の16年度には売上高1兆2500億円、営業利益1000億円を目指す。

 同社は住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの3カンパニー制をとるが、会見した根岸修史社長は「これまで各カンパニーで専門領域を深めろと言っていたが、各カンパニーにまたがるものもある」と指摘、カンパニー間の連携を深めると説明した。また海外事業について、これまで内需型とされてきた住宅や環境・ライフラインなどの積極展開に注力するとした。

 同日発表した14年3月期連結決算は、売上高が前期比7.6%増の1兆1108億円、営業利益が38.4%増の825億円、最終利益が36.5%増の411億円だった。前の中計で掲げていた海外売上高比率は23%と目標の26%に届かなかったことや、次世代事業の拡大などの遅れといった課題も残したが、営業利益800億円という目標はクリアし過去最高となった。新たな中計をステップに、20年代には売上高や営業利益などで、現行水準からの倍増を目指す方針だ。

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