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電気・ガス最大430円値上げ 全国14社の5月料金

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電気・ガス最大430円値上げ 全国14社の5月料金

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 全国の電力10社と都市ガス大手4社は28日、5月分の料金を一斉値上げすると発表した。14社すべてが値上げするのは4カ月連続。円安で火力発電用燃料の輸入価格が上がったほか、消費税増税分が同月検針分から上乗せされるため。標準的な家庭の前月からの値上げ幅は199~430円で、全社の料金が過去最高となる。

 東京電力の料金は前月比430円高の8541円となり、2カ月連続で過去最高を更新する。値上げ幅は、料金計算が現行方式となった2009年5月以降では最大。東京ガスも245円高の6063円と初めて6000円台に乗る。

 電気・ガス料金は、液化天然ガス(LNG)や原油などの価格変化を料金に反映させる「原燃料費調整制度(燃調)」に基づき、毎月見直す。

 5月の料金計算の基となる昨年12月~今年2月の原燃料価格はLNG、原油、石炭ともに上昇した。

 一方、公共料金の消費税は、経過措置として4月分は税率5%だが、5月分から8%が適用される。

 また、太陽光発電など再生可能エネルギー普及のため、電気料金に上乗せされる標準家庭の負担額が、14年度は前年度比約1.9倍となり、5月分から上乗せ額が105円程度増える。再生エネの導入が進むほど国民負担が増える仕組みだ。これらの結果、各社の5月分の料金が軒並み上昇することになった。

 さらに、中部電力は燃調とは別に家庭向け料金で平均4.95%の本格値上げを申請中。北海道電力も昨年9月に続く再値上げを検討している。

 日常生活に欠かせない電気・ガスの使用量を抑制するのは難しく、家計の負担はますます重くなりそうだ。

 5月の電気・ガス料金

 社名   料 金       変動幅

 【電力】

 北海道  7412       322

 東北   7904       381

 東京   8541       430

 中部   7891(8335) 323(767)

 北陸   7158       338

 関西   8178       394

 中国   8018       384

 四国   7863       351

 九州   7597       355

 沖縄   8567       379

 【ガス】

 東京   6063       245

 東邦   7230       279

 大阪   6838       276

 西部   6463       199

 ※単位:円、標準家庭1カ月当たり。変動幅は4月比。中部電力のカッコ内は、申請している値上げ幅が5月から適用された場合

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