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ANA、1.7兆円で70機発注 五輪見据え国際線拡大に対応

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ANA、1.7兆円で70機発注 五輪見据え国際線拡大に対応

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 全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)は27日、航空機大手の米ボーイングと欧州エアバスに対し、計5機種・70機の機材を発注すると発表した。具体的な購入額は明らかにしていないが、一定の割り引きが行われる前の「参考価格」は1兆7270億円に上るという。同社としては航空機への投資額、発注機数ともに過去最大規模で、成長の柱に据える国際線の拡大につなげる。機材は2016~27年度にかけて順次受け取る。

 主に国際線向けの次世代の大型機として、ボーイングの777-9Xを20機発注。777-9Xを受け取るまでの国際線成長策として777-300ERを6機追加発注する。中型機はボーイングの787-9を14機追加発注し、小型機はエアバスのA320neoを7機、A321neoを23機、新たに発注する。

 都内で記者会見した伊東信一郎社長は「20年の東京五輪開催やアジア経済の発展は日本やアジアの航空需要をさらに伸ばす。今回の機材選定は重要な意味を持つ」と強調した。

 ライバルの日本航空は昨年10月、次世代の旅客機としてエアバスのA350を最大56機購入すると発表。これに対しANAHDは引き続き、大型機と中型機の機材をすべてボーイングで統一する。

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