SankeiBiz for mobile

パナソニック、藤沢でスマートシティ事業 来秋にも商業施設

ニュースカテゴリ:企業の電機

パナソニック、藤沢でスマートシティ事業 来秋にも商業施設

更新

 パナソニックは21日、神奈川県藤沢市で開発中の環境に配慮した次世代型都市(スマートシティ)「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(SST)」に導入する施設の概要を発表した。2014年秋にも商業施設を開業し、電気自動車(EV)などを共同で使えるサービスを住民に提供する。

 商業施設の名称は「湘南T-SITE(サイト)」で、3棟で延べ床面積が計約7400平方メートル。東京・代官山に複合商業施設を開いたソウ・ツー(東京)が手がけ、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)も参画。雑誌や書籍を併設のカフェで楽しめる「蔦屋書店」が出店する。医療機関や薬局、学習塾などが入る複合施設も15年に開業。学研ホールディングスのグループ会社などが携わる。

 住民向けにはEVや電動アシスト自転車などのシェアリングサービスを実施。監視カメラと照明を連動させた最新のセキュリティーサービスも導入する。

 同タウンはパナソニックの工場跡地(19ヘクタール)に約600億円を投じ、新しい街をつくる事業。14年春に入居が始まり、同年秋の全面オープンを目指す。

 パナソニックは住宅事業を新たな成長分野と位置づけ、スマートシティ事業では当初の30年間で約400億円の増収効果を見込む。

 会見で、パナソニックエコソリューションズの井戸正弘副社長は「藤沢モデルを世界に発信したい」と意気込んだ。

ランキング