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【クルマ人】軽3強を追い上げろ! 日産「デイズ」の“武器”とは何か
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日産自動車が三菱自動車と共同開発して発売した新型軽自動車「デイズ」 日産自動車が6日発売した三菱自動車と共同開発した新型軽自動車「デイズ」(106万7850円から)。他社の競合車種を上回るガソリン1リットル当たり最大走行距離29・2キロの燃費性能を武器に、両社はダイハツ工業、スズキ、ホンダの軽3強を追い上げたい考えだ。軽自動車は低燃費を武器に人気が高まっており、新車販売全体の約4割を占める。各社は需要を取り込もうとしのぎを削っており、競争は一段と激化しそうだ。
日産にとっては開発に関わった初の軽自動車で、月間8000台の販売を目標に据えたデイズの性能や開発の狙いについて、日産自動車商品企画本部の安居理進(まさのぶ)リージョナルプロダクトマネージャーに聞いた。
「これまでも軽自動車を作ってきた三菱自動車のノウハウや日産のDNAを具現化したものをデイズに落とし込むことができたと思う。開発段階では、日産らしい上質なデザインと親しみやすさ、扱いやすさを兼ね備えた車を作ろうと意識した。ネーミングには『楽しくわくわくする毎日(デイズ)』を提供するという意味を込めた」
「まずはリッター29・2キロという、競合他社の軽自動車を上回る燃費だ。小型車『ノート』などで培った日産の技術と三菱自の技術を結集して、非常に高い水準を実現することができた。安全面でも、駐車などの際に搭載されたカメラの映像で周囲を確認することのできるアラウンドビューモニターを軽自動車に初搭載したこともアピールポイントだ」
「開発に使う用語が違ったり、基本的なところから会社の文化まで様々な違いがあったと聞いている。だが、ダイハツやスズキ、ホンダといった競合他社と競えるような本格軽をしっかり作ろう、というところでお互いのコンセンサスを得ることができた」
「デイズにはノーマルとハイウェイスターの2種類のバリエーションがあるが、デザインはいずれもグローバルに通用するものを作ろうと心がけた。
エクステリアでは車体のキャラクターラインで躍動感を演出し、すっきりした顔つきのなかにフレンドリーな目をしたヘッドランプを備えた。インテリアは、後部座席も含めて、座ったときの十分な視界と車内の広さを確保しながら全体として明るくなるように心がけた。タッチパネル式のオートエアコンを標準装備したのも好評だ」
「子供を持つ40代の主婦層をメーンターゲットにしている。紫外線を99%カットするスーパーUVカット断熱グリーンガラスをフロントドアに採用した。40代の主婦層は様々な価値に対する感度が高く、『モノ選び』の目線がセンシティブで、装備の内容をしっかりとみてくれる客層だと考えている」
「ハイウェイスターには、駐車の際に便利なアラウンドビューモニターを確認できるディスプレイ付きのルームミラーを標準装備した。『駐車の際に便利』という声が多く聞かれている。また、急ブレーキ時にハザードランプが自動点滅するエマージェンシーストップシグナルは全グレードに標準装備するなど、安全面にも十分な配慮を行った」
「小さい車なので、『モニターは必要ないのではないか』という意見も一部であったと聞いている。だが、駐車が苦手な女性ドライバーも多く、周囲に人がいないかどうか安全確認をすることができるというのは大きなメリットだと考えている」