厚生労働省が8日に公表した令和2年の「転職者実態調査」によると、元年10月1日~2年9月30日に新たな職場に移った人のうち、転職後の勤務先を「満足」「やや満足」とした割合の合計は計53・4%だった。「不満」「やや不満」の合計は計11・4%で、その差で表す「満足度指数」は42・0ポイントとなった。
43・0ポイントだった27年の調査からはほぼ横ばいの高水準で、同省の担当者は「働き方改革で労働条件が改善し、転職後のやりがいなどをうまく見つけられているのではないか」としている。
ただ、男女別に見ると男性の46・5ポイントに対し、女性は35・9ポイントだった。項目別では仕事内容や労働時間、人間関係で、女性の方が男性より10ポイント超満足度が低かった。
調査は5人以上の従業員がいる約1万7千事業所と、そこで働く1年以内の転職者約1万人を抽出して実施した。