ベトナムの首都ハノイ中心部で6日、国内初の都市鉄道「カットリン-ハドン線」が開業した。
渋滞などの緩和に向け当初は期待が高かったが、中国の支援で2011年に工事が始まったものの運行開始は大幅に遅れ、半ばあきれていた市民も多い。都市鉄道は初乗り運賃が日本円で約40円で、開業から15日間は無料。
鉄道は高架式で、約13キロに12駅が設けられた。各駅停車で片道23分。建設などは中国企業が請け負い、工事開始時点で15年の運行開始を目指していた。
総工費は約9兆ドン(約450億円)から約18兆ドンに膨らんだ。開業遅延の原因として下請け業者への代金不払いや安全認証の書類不提出、新型コロナウイルス禍による技術者の往来停止などが指摘されていた。(共同)