自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬に意欲を示す野田聖子幹事長代行が14日、必要な推薦人20人の確保に向け最終調整に入った。野田氏は「初の女性首相を目指す」との看板を掲げ、過去3回の総裁選で出馬に意欲を示したが、推薦人が集まらず断念した。今回は竹下派(平成研究会、52人)の参院グループや無派閥のほか、石破茂元幹事長を支援する議員への働きかけを強めていた。
こうした中、出馬を見送る方向の石破氏は15日の石破派(水月会、17人)の会合で態度を正式に表明する。石破氏を後押しする予定だった議員が野田氏の支援に回る可能性があり、石破氏らの動向を見極めた上で推薦人を確定させたい考えだ。
総裁選には、すでに岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎ワクチン担当相が出馬を表明している。野田氏は14日夜、自身のツイッターに「私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところ」と投稿した。