国内

アストラ製ワクチン接種、各都道府県に拠点病院設置へ

 河野太郎ワクチン担当相は30日の記者会見で、厚生労働省の専門分科会が同日に接種対象とすることを了承した英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、各都道府県に1カ所ずつ拠点病院を設置して接種するよう促す考えを示した。他のワクチンにアレルギーを持つ人などを優先対象とし、その他の人にも対象を広げる意向も明らかにした。

 河野氏はアストラ製ワクチン接種会場について、各都道府県と協議する意向を示した。その上で「各都道府県に1カ所ぐらい、(他のワクチンに)アレルギーのある方が何時間も移動しないでも打てる場所があったほうがいい」と説明した。

 その上で、接種対象については、米ファイザー製と米モデルナ製に含まれるポリエチレングリコールにアレルギーがある人や、海外でアストラ製を1回打ったままとなっている人を優先すると説明。一方で「(接種計画の)前倒しに貢献できそうだというところがあれば遠慮なく使っていただければと思う」とも述べ、希望する自治体にアストラ製ワクチンを供給する考えを示した。

 一方、モデルナ製ワクチンに関して検査工程上の問題で供給に遅れが生じると説明。ただ、8月末までに職域接種会場に供給する政府のスケジュールに遅れが生じる可能性に関しては「そこまでの影響かどうかまだわからない。モデルナ社と調整しているところなので見通せていない」と述べるにとどめた。

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