菅義偉(すが・よしひで)首相は22日、産経新聞の単独インタビューに応じ、今夏に開幕する東京五輪・パラリンピックについて「予定通り進めていきたいと思っている」と述べ、実現への決意を改めて示した。政府は新型コロナウイルス感染拡大を受け、23日に東京都などへの3度目の緊急事態宣言の発令を決める方針だが、五輪開催判断への影響は限定的との考えを示した形だ。
首相は五輪開催を前にした緊急事態宣言の発令について「国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長も関係ないと明確に言っている」と指摘。その上で「安全安心な大会にするため、政府は今、東京都や大会組織委員会と連携し、しっかりやれるような体制を組んでいる」と語った。
五輪の開催に関し首相は16日、訪問先の米ワシントンで同行記者団の取材に応じ「開催にはいくつかの目標がある。(日米共同記者会見で述べた『世界の団結の象徴』という表現は)その中の一つとして理解してもらいたい」と述べていた。