政府の地球温暖化対策推進本部は31日、気候変動政策に関する有識者会議の初会合を首相官邸で開いた。菅義偉首相や小泉進次郎環境相らも出席し、委員からは2030(令和12)年の温室効果ガス排出削減目標をめぐって意見が交わされた。首相は会合で「世界の脱炭素化に積極的に貢献し、国際社会の議論をリードするために政府一体となって検討を進めていきたい」と述べた。
日本の現在の目標は「2030年度に13年度比26%減」。この日の会議では、有識者から30年目標について「地道な積み上げからさらに踏み込んだ目標を」「13年度比50%減とすべきだ」などと意見が出された。
首相は4月初旬に日米首脳会談、同下旬にバイデン米大統領主催の気候変動問題の首脳会合を控えており、有識者会議の議論を日本が打ち出す気候変動対策に反映させる方向だ。