人工知能(AI)ベンチャーのハカルス(京都市中京区)と不動産ITベンチャーのスマサポ(東京都中央区)は、和歌山県白浜町にあるベンチャー企業集積拠点「ANCHOR(アンカー)」に進出する。
ハカルスは同拠点に2月に入居を予定。現地の企業と共同でAIを使った地域課題の解決策の開発に取り組む。また本社の営業事務業務や管理業務の一部を移管することも検討する。地元の高校や大学などから技術者の採用も視野に置いている。
スマサポは5月に入居。賃貸物件入居者からの問い合わせに応じるコールセンターを開設。3年間で14人採用する計画だ。またサテライトオフィスとしても活用、従業員の多様な働き方を後押しする。
ANCHORは南紀白浜空港から車で10分ほど。同空港へは、東京・羽田空港からの定期航空便がある。白浜町は海水浴場もあり、リゾート地として知られている。県や白浜町ではこの立地環境を生かし、テレワークを活用して、働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」の拠点として、首都圏などのベンチャー企業の誘致に力を入れている。