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国会議員の緊急事態宣言下の会食ルール、各自が判断へ 議運委理事会

 衆参両院の議院運営委員会は7日の理事会で、新型コロナウイルス対策として発令される緊急事態宣言下での国会議員の会食の在り方のルール作りについて、見送ることを決めた。自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長が6日に会談した際、会食は「4人以下、午後8時まで」とする方向でルール作りを調整していたが、会食の全面自粛を求める声があがっていた。

 日本医師会の中川俊男会長は6日の記者会見で、全国会議員に対して「夜の会食を人数にかかわらず全面自粛してはいかがか。範を示してもらいたい」と呼びかけていた。

 この日の議運委理事会では、衆院で野党側から「自粛の申し合わせなどをやるべきだ」などの意見があり、与党側からは中川氏の発言について「国会議員として、自覚を持って対応することでいいのではないか」との意見が出た。

 その上で、高木毅委員長(自民)も中川氏の発言に触れ「私たちはしっかりとそのことを重く受け止めて対応するということに尽きる」と述べ、ルール作りの協議は行わなかった。

 高木氏は理事会後、記者団に「結論は出たと思っている」と説明し、今後の協議について否定した。

 一方、参院は水落敏栄委員長(自民)が参院自民に対し、世耕弘成参院幹事長から「必要に迫られて会食を行うことがあっても、4人まで、必ず午後8時までには終了する」などの指示があったことを紹介し、感染対策をとるよう口頭で伝えるにとどめた。

 会食のルール作りをめぐっては、与野党から疑問視する声が挙がっており、与党幹部は「何時までに帰りましょうとか、子供ではないのだから」と語った。

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