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越冬蜜蜂 北海道から千葉に“引っ越し” 温暖な地域に蜂箱到着

 本格的な冬の訪れとともに、毎年恒例となっているミツバチの越冬が千葉県の南房総地域を中心として始まった。寒さに弱いミツバチにとって、冬でも比較的温暖な県南部は過ごしやすく、北海道や東北から次々と蜂箱が運び込まれている。

 館山市内で約70年にわたってミツバチを育てている「ひふみ養蜂園」では、11月30日に青森県八戸市の養蜂場から大型トラックに載せられた200箱の蜂箱が到着。地元農家の協力も得ながら、山中の日当たりが良い場所に次々と並べられた。1つの箱には約2万匹のミツバチがいるという。

 同園の代表取締役で、県養蜂協会会長も務める尾形玲子さんによると、県内には北国から約60軒の養蜂業者が所有する約1万箱の蜂箱が持ち込まれ、そのうち半分以上は南房総地域で越冬する。

 ミツバチを上手に越冬させることは、春になって女王バチがたくさんの卵を産むことにつながり、養蜂業者にとって腕の見せ所だという。

 尾形さんは、「暖かい房州に来て穏やかに冬を過ごし、春になったら元気よく働く蜂になって北国に帰ってほしい」と話している。

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