--新型コロナウイルス感染症対策で、検査態勢の拡充にどう取り組むか
「これからインフルエンザの流行シーズンだが、症状だけではコロナと区別できないため両方の検査が必要になる。インフルの検査件数は1シーズン約2千万件で、1日当たり20万件の検査能力が必要だ。PCR検査だけでは追い付かないので、抗原検査キットを中心に1日20万件の態勢を整える」
--75歳以上の後期高齢者の医療機関での窓口負担について。負担を2割に引き上げる所得基準の議論がコロナで先送りされている
「人口構成の変化で支える側の若い方が減っており負担増はやむを得ない。年末の最終報告に向け政府の検討会議で議論しており、そこで一定の方向性が出る。ただ、コロナで医療機関の受診を控えてきた人たちが戻ってきたら、従来と比べて受診回数が増えるかもしれない。そうした不確定要素を踏まえて考えていく必要がある」
--不妊治療への保険適用はどう取り組むか
「菅義偉首相からは『なるべく早く』という指示だ。どの治療を対象とするかの議論や安全性、有効性の確認も必要だ。一定の時間がかかることは首相も分かっている。保険適用までの間は現行の助成制度を拡充し、負担を軽減していく形で対応する」
--他に力を入れる施策は
「力を入れなければいけないものだらけだ。持続可能な医療保険制度を維持する財源をどこに見いだすか。医療現場の長時間労働の是正。改正児童虐待防止法のフォローアップ。待機児童や介護人材など課題は山積だ。ただ、すべての問題に関わってくるのがコロナだ。平常時の政策だけでは対応できない」(千葉倫之)