ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのロゴジン社長はこのほど、中国国家航天(宇宙)局と最近、月開発で合意したと動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じたインタビュー番組で明らかにした。共同で月面での科学研究基地建設を目指すという。
1969年に「アポロ11号」で宇宙飛行士を初めて月に送り込んだ米国は、2024年に2度目の宇宙飛行士の月面着陸を目指す「アルテミス計画」を進めており、中露で米国に対抗する狙いもあるとみられる。
旧ソ連は1966年に無人探査機「ルナ9号」を世界で初めて月面着陸させた。継承国のロシアは、2030年までの有人月面着陸成功を目指している。中国は昨年1月に「嫦娥4号」を世界で初めて月面の裏側に着陸させている。
ロゴジン氏は「ロシアと中国はともに月開発を進めることになる。互いにとって非常に重要な一歩だ」と合意の意義を強調した。(モスクワ 共同)